阪急電鉄が2月24日から宝塚線で運行を始める新型車両「2000系」=宝塚市平井7、同社平井車庫
阪急電鉄が2月24日から宝塚線で運行を始める新型車両「2000系」=宝塚市平井7、同社平井車庫

 阪急電鉄は2月24日から、宝塚線に新型通勤車両「2000系」(8両編成)を導入する。神戸・宝塚線用の車両として開発し、両線では「1000系」以来、12年ぶりのモデルチェンジとなる。先頭と最後尾の車両の車いすスペースを既存車両より約60%拡大するなどバリアフリー設備を拡充したほか、今後廃止する古参の車両と比べ、走行時の電力消費量を約60%抑えるなど環境にも配慮した。

 車両前面部は窓ガラスに曲線を取り入れて疾走感を演出。前面のボディーとガラスは強度を高め、安全性を向上させた。車内はロングシート端の仕切りを半透明にして開放感を持たせ、座席の間仕切り全てに縦の握り棒を設けた。優先座席の前はつり革の高さを低くし、一般座席との違いを明確にするため、ひもの色をマゼンタ(赤)に変えた。

 京都線に昨年7月投入した「2300系」で採用した省エネ性能や静音性に優れた空調装置、空気清浄機も取り入れている。

 同社都市交通事業本部技術部の堀江康生課長は「より安全、快適に移動していただくために開発した。神戸線にも投入するので、期待してほしい」と話した。(大島光貴)