阪神・淡路大震災から30年になるのに合わせ、神戸信用金庫(神戸市中央区)は「震災復興特別定期預金」の募集を始めた。集まった預金の1%分を、被災地域の学校に寄付する。
預入期間1年で金利は年0・5%と、通常の1年定期(0・11%)よりも高い利率を適用する。税引き後の金利は0・398%となる。1口座当たり10万円以上を新規で入金する個人が対象。募集期間は今月17日までで、10億円に達した時点で募集を打ち切る。
同信金は被災地に本店を置く金融機関として、これまでにも震災からの節目に合わせて特別な金融商品をつくってきた。震災10年の2005年には、今回と同様の寄付金付き定期預金を企画。同20年となる2015年には、5千万円規模の「地域再興ファンド」から、防災関連企業などに貸し付けた実績がある。(高見雄樹)