4年間の米国駐在を経て、2009年、三井物産の鉄鋼海外事業部長として日本に帰ってきた小林幹生氏(67)。この時期に、現在社長を務める大和工業と関わりを持つようになる。
鉄鋼海外事業部長時代に、大和工業の海外案件のお手伝いをしていて、2カ月に1回ぐらい姫路に来ていました。買収するターゲットになった会社との対話をわれわれがやり、節目節目に、前社長の井上浩行さん(現会長)に現状を報告。「このように対応していきたいのですが、いいですか」などとご相談をしながら、案件を進めていきました。ただ、いくつか候補(となる会社)を出して検討しましたが、成就はしませんでした。