神戸新聞NEXT
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 但陽信用金庫(加古川市)の桑田純一郎理事長(75)が神戸新聞社のインタビューに応じ、昨年のプロ野球阪神とオリックスの優勝パレードで、兵庫県が金融機関向けに補助金を増額し協賛金として還流させた-とする告発について、「(協賛金は)私が金額を決め、県内10信金の理事長にお願いした。補助金とは何ら関係ない」と、疑惑を否定した。桑田理事長は10月24日に開かれた、元西播磨県民局長が作成した告発文書問題を検証する県議会調査特別委員会(百条委員会)に出席し、同様の証言をしたという。(高見雄樹、足立 聡)

 告発文書には「片山安孝元副知事が司令塔となり、信金への補助金増額分を県にキックバックさせた」「幹事社は但陽信金」などと記されていた。桑田理事長は文書の内容を否定した上で、補助金ができた背景を解説。「不要な補助金を出して、寄付させたものでは断じてない」とした。寄付についても片山氏が金額を提示したのではなく、桑田氏自身が目安を示した上で額を決めたと話した。主なやりとりは次の通り。