小さなガラス板に彫った溝に液体を入れ化学反応を起こす「マイクロプラント」について説明するダイセルの小河義美社長=たつの市揖保川町馬場、同社播磨工場(撮影・小林良多)
小さなガラス板に彫った溝に液体を入れ化学反応を起こす「マイクロプラント」について説明するダイセルの小河義美社長=たつの市揖保川町馬場、同社播磨工場(撮影・小林良多)

 ダイセルの小河義美社長(64)は事業拡大を進めるだけでなく、社会貢献にも熱心に取り組んでいる。

 積極的に社会貢献していることが、自慢の一つです。儲けない会社を目指しています。儲からない会社じゃないですよ。内部留保をため込む企業は発展しない。キャッシュフローが株主、自社への投資、社会に回るのが大事です。

 2年前から(播磨工場が立地するたつの市にある)龍野高校の生徒に通学補助金を出しています。学区が拡大され、通学費用がシングルマザーなど収入の少ない家庭の負担になっている。今は1校だけだが、拠点のあるところで要望があれば拡大するつもりです。