肥料メーカーの創業家出身者として3月、父から経営のかじ取りを引き継いだ。就任前月には、2050年の目指す姿を示した「長期ビジョン」を策定。肥料のアグリ、水処理などの化学品、不動産の3本柱の深化と同時に、既存技術の応用などによる新事業の創出を期す。「100年先も選ばれる企業にする」と決意を口にする。
大学院修了と同時に入社。「社内でいくらでも勉強することがある」と他の道は考えなかったという。駆け出しは、工場の工程改善などを担う生産技術室。学生時代から研究を重ねた工学の知識を生かし、工場の自動化に取り組んだ。その後は製造、資材部など幅広く現場を経験。小さなことでも提案し、担当者レベルでの改善を意識してきた。