9月4日に開港30周年を迎える関西空港。多彩な旅客機が発着する
9月4日に開港30周年を迎える関西空港。多彩な旅客機が発着する

 関西空港(大阪府泉佐野市など)は4日、開港30年を迎える。長く需要低迷に悩まされたが、2010年代にアジアのインバウンド(訪日客)を受け入れる「関西の空の玄関口」として急成長。25年大阪・関西万博で多くの旅客を迎えるため、第1ターミナル(T1)では約700億円を投じた大規模改修が進む。国際化が決まった神戸空港とともに進化を続ける。(大島光貴)

 関空は1994年9月4日、世界初の本格的な海上空港として開港した。60年代、大阪(伊丹)空港の騒音問題から新国際空港の建設が喫緊の課題となり、候補地に大阪・泉州沖や神戸沖、播磨灘などが浮上。神戸市などの反対が相次ぎ、泉州沖への建設が決まった。

 ■2012年から急成長