マイクロソフトが世界6カ所に拠点を置く「AI Co-Innovation Lab」の統括責任者の山崎隼さん=神戸市中央区浜辺通5、神戸商工貿易センタービル
マイクロソフトが世界6カ所に拠点を置く「AI Co-Innovation Lab」の統括責任者の山崎隼さん=神戸市中央区浜辺通5、神戸商工貿易センタービル

 米マイクロソフト(MS)が昨年10月、人工知能(AI)の開発支援拠点として神戸市に「AI Co-Innovation Lab」(エーアイ・コイノベーション・ラボ)を開設した。神戸のラボは世界で6拠点目となる。各国のラボ運営を米国本社で統括するのは、フランス生まれで関西学院大卒の日本人、山崎隼さん(41)だ。6月下旬に来日した山崎さんに、神戸のラボの進捗や今後の展開などを聞いた。(石川 翠)

 -各拠点を飛び回られているのですか。

 「日本に来るのは昨年にラボを開設してから2回目です。日本に来る前は、開設1周年を迎えたウルグアイのラボに行っていました。ウルグアイは数十年前から子どもたちに一人一台パソコンを提供するなど、国を挙げてIT産業に力を入れている。われわれも『テックハブ』にしたいとの思いで拠点を置きました。大企業やスタートアップ(新興企業)のほか、国外からの利用も多く、順調です」

 「先日、米ウィスコンシン州に7拠点目を設けることを発表しました。2025年初頭にも開設予定です。一度(MS本社に近い)シアトルに帰って家族と過ごしたら、次はそちらに行きます」

 ■バウムクーヘンづくりも

 -神戸のラボの進捗は。