約2メートルの高さに持ち上げられた車体。台車と結合する前に、中心ピンの表面を磨く作業が行われていた=明石市二見町東二見、山陽電気鉄道東二見車両工場
約2メートルの高さに持ち上げられた車体。台車と結合する前に、中心ピンの表面を磨く作業が行われていた=明石市二見町東二見、山陽電気鉄道東二見車両工場

■山陽電気鉄道 東二見車両工場(明石市)

 シルバーに赤いラインの入った重さ約20トンの車体が、約2メートルの高さに持ち上げられていた。山陽姫路-大阪梅田間の直通特急として活躍する山陽電気鉄道の「5000系」。「リフティングジャッキ」と呼ばれる昇降装置が四隅をしっかりと支えている。

 ここは、明石市の山電東二見車両工場。51編成207両に上る車両の定期検査を担う同社唯一の拠点だ。主に直通特急として走る6両編成は2年に1回、普通電車などに使われる3、4両編成は4年に1回、24~33日間の定期検査を受けている。