神戸市は、理系研究職の人材派遣大手、WDBホールディングス(HD、姫路市)のグループ会社2社がJR新神戸駅直結の商業施設「コトノハコ神戸」(神戸市中央区北野町1)に拠点を開設し、7日に事業を始めると発表した。グループの拠点を神戸に集約し、業務の効率化を目指す。
拠点を開設するのは、同HDの事業子会社WDB(東京)の神戸支店と、グループ内で利用する派遣システムのプラットフォームを運営するネゾット(同)。両子会社でコトノハコ神戸地下1階の約2500平方メートルを一体利用する。
WDBは、神戸支店を神戸市中央区磯上通8のオフィスビルからコトノハコ神戸に移す。従業員は70~80人程度を配置する予定。ネゾットは「神戸D&L」と名付けた新拠点を設け、姫路にある「関西D&L」から100人程度を移す。
神戸市は、市外から移転してきた企業を対象にしたオフィス賃料等補助制度に基づき、賃料を補助する。
同HDは現在、2025年夏の完成を目指して神戸・旧居留地に地上9階地下1階建ての自社ビル「WDB三宮ビル」(仮称、神戸市中央区江戸町)を建設中。同HDによると、WDBとネゾットは、同ビルの完成後は神戸の拠点を同ビル内に移す予定という。
コトノハコ神戸は、「新神戸オリエンタルアベニュー」を改装し19年にオープンした。「2・5次元ミュージカル」などを上演する劇場「アイア2・5シアター神戸」や、神戸ビーフ・但馬牛のPR施設「神戸ビーフ館」などが入る。(西井由比子)