美しく整備された姫路駅前に立ち、会社の歩みを振り返るまねき食品の竹田佑一会長=姫路市駅前町(撮影・小林良多)
美しく整備された姫路駅前に立ち、会社の歩みを振り返るまねき食品の竹田佑一会長=姫路市駅前町(撮影・小林良多)

 地域貢献に力を入れるまねき食品の竹田佑一会長(77)。1999年から地元商業者らがテナントで入る商業ビルや地下街の運営会社社長も務める。

 まねき食品4代目社長で義父の竹田二朗が、JR姫路駅の旧駅ビルの運営会社、姫路駅ビル(現フェスタ)の社長をしていて、97年に亡くなりました。同駅は、建設費を民間が負担する代わりに、併設された商業施設を利用できる「民衆駅」。駅と関係が深い商売なので次の年に役員、翌年に社長になりました。姫路市のためという気持ちがありました。

 当時は郊外のショッピングセンターがはやって、テナントは出て行き、厳しい状況でした。街の中心にあり、姫路のためにもなくすわけにはいかない。資金集めに走って2001年にリニューアルしたんです。ジュンク堂書店の社長さんにお会いして、同書店に出店してもらった。JRさんの協力もあり、収入改善につなげることができました。