みどり銀行の軌跡について振り返る米田准三さん=2021年10月、神戸新聞社(撮影・小林良多)
みどり銀行の軌跡について振り返る米田准三さん=2021年10月、神戸新聞社(撮影・小林良多)

 はかない命だった分、鮮烈な印象を残すのが、みどり銀行の軌跡だ。阪神・淡路大震災と同じ年、1995年8月に破綻した兵庫銀行の受け皿として翌96年1月に開業した。99年4月、阪神銀行に吸収合併され、みなと銀行になった。3年3カ月。被災地の復興とともに歩もうとしたが、金融危機に翻弄(ほんろう)され続けた。