「太陽神戸銀になる際、スケールメリットとともに質的に範囲が大きくなるサイズメリットが重要と唱えた」と話す三井住友銀行名誉顧問の橋本俊作さん=神戸市中央区浪花町、三井住友銀行神戸本部(撮影・三浦拓也)
「太陽神戸銀になる際、スケールメリットとともに質的に範囲が大きくなるサイズメリットが重要と唱えた」と話す三井住友銀行名誉顧問の橋本俊作さん=神戸市中央区浪花町、三井住友銀行神戸本部(撮影・三浦拓也)

 小磯良平の大作「働く人びと」が1953(昭和28)年に落成した神戸(現三井住友)銀行の本店新館に飾られた。この年に入行したのが現名誉顧問の橋本俊作(93)だ。入行以来70年、さくら銀行頭取、全国銀行協会会長を歴任する一方、太陽銀行、三井銀行、住友銀行との3度にわたる合併を経験した。「名前は消えても実体は残る。私は神戸銀行という名の銀行に入った以上、神戸銀行が母校だ」