保存された渚滑線のレールと標識。内橋さんは地域再生に挑戦する住民たちの姿を追った(北海道滝上町提供)
保存された渚滑線のレールと標識。内橋さんは地域再生に挑戦する住民たちの姿を追った(北海道滝上町提供)

 北海道の北東の端、オホーツク海沿岸から渚滑川(しょこつがわ)に沿って奥に入る。滝上町(たきのうえちょう)。ここにかつてあった駅を保存した記念館がある。小さな駅舎、線路、駅名標識…。赤字ローカル線廃止対象として鉄路が消えてから約10年後の1994(平成6)年、内橋克人さんが取材に訪れた。