初演から111年を迎えた宝塚歌劇の記念式典が1日、宝塚大劇場(宝塚市栄町1)で開かれた。星組や宙組の団員を中心に175人が出演し、月組が「GUYS AND DOLLS」を上演した。客席には卒業生約1100人や抽選で選ばれたファンら約600人が招待された。
式典は月組の鳳月杏、星組の暁千星、宙組の桜木みなとら3組のトップスターとトップ娘役による口上で幕開け。団員らは劇団の正装である緑のはかま姿で息の合った群舞を披露し、宝塚の名曲でつづるショーでは8曲をメドレー形式で歌い、踊った。
歌劇団では2023年9月に宙組団員が急死し、昨年予定していた110周年の記念行事を中止。親会社阪急電鉄の嶋田泰夫社長は式典のあいさつで直接的な言及は避けたが「われわれの経営、事業運営で心痛む状況を招き、おわび申し上げる」などと述べた。(小尾絵生)