第3局で永瀬拓矢九段に勝ち、対局を振り返る藤井聡太王位=30日午後、北海道千歳市、ポルトムインターナショナル北海道
第3局で永瀬拓矢九段に勝ち、対局を振り返る藤井聡太王位=30日午後、北海道千歳市、ポルトムインターナショナル北海道

 将棋の藤井聡太王位(23)=竜王、名人、王座、棋聖、棋王、王将=に永瀬拓矢九段(32)が挑む「伊藤園お~いお茶杯第66期王位戦」(神戸新聞社主催)7番勝負の第3局が30日、北海道千歳市のホテル「ポルトムインターナショナル北海道」で指し継がれた。午後6時6分、後手番の藤井が88手までで勝ち、6連覇に王手をかけた。

 初日は、藤井が雁木、永瀬は矢倉の戦型で進んだ。2日目、永瀬は封じ手「6五同歩」(47手目)から、左辺を主戦場に。藤井は5四同銀(56手目)と歩を取り、守備の銀も攻めに活用して優位に立った。終盤も攻めの姿勢をみせる永瀬に対し、藤井は5六歩(74手目)と垂らし、中央から先手陣の制圧を目指す。2七銀打(82手目)から飛車を取って、勝利を確実にした。