女流王位戦第3局で初手を指す伊藤沙恵女流四段(左)。右は福間香奈女流王位=25日午前、福岡県飯塚市、麻生大浦荘
女流王位戦第3局で初手を指す伊藤沙恵女流四段(左)。右は福間香奈女流王位=25日午前、福岡県飯塚市、麻生大浦荘

 将棋の福間香奈女流王位(33)=清麗、女流王座、女流名人、倉敷藤花=に伊藤沙恵女流四段(31)が挑む第36期女流王位戦(神戸新聞社主催)5番勝負の第3局が25日、福岡県飯塚市の麻生大浦荘で始まった。

 第1局は伊藤が勝ち、第2局は福間が制した。両者1勝1敗で迎えた本局で、どちらがタイトル獲得にあと1勝と迫るか、注目される。

 午前9時、立会人の中田功八段(57)が定刻を告げると、先手番の伊藤が初手を「2六歩」と指して、居飛車を明示。一方、福間は2二飛(10手目)で向かい飛車に構える。互いに銀を繰り出し、伊藤は9八香(27手目)と穴熊の囲いを目指した。

 中田八段は「序盤は第1局と同じ展開で、両者の駆け引きが続いている。9八香の瞬間に、福間女流王位が仕掛けるか、持久戦に構えるか、大きな分岐点になる」と話している。

 持ち時間は各4時間。25日夜までに決着する見込み。対局の模様は神戸新聞NEXTでも速報する。

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