慰問公演で歌う岩本実奈子さん(右から6人目)ら神戸市混声合唱団のメンバー=いずれも1日午後、石川県珠洲市
慰問公演で歌う岩本実奈子さん(右から6人目)ら神戸市混声合唱団のメンバー=いずれも1日午後、石川県珠洲市

 能登半島地震の発生から1年4カ月がたった1日、日本では数少ないプロ合唱団の神戸市混声合唱団が慰問公演のため、被災地の石川県珠洲市を訪れた。同県では公民館などへの1次避難が4月で解消。最大約4万人いた避難者はゼロになった。だが、入居先の仮設住宅で孤独を抱えている高齢者は多い。公演で童謡や唱歌を聴き「生きる希望が持てた」と涙する人もおり、泉谷満寿裕珠洲市長は「(心の復興で)文化芸術が果たす役割は大きい」と話す。(藤森恵一郎)