長年ＡＩを研究しながらアーティストとしてもステージに立つ徳井直生さん＝東京都内
長年ＡＩを研究しながらアーティストとしてもステージに立つ徳井直生さん＝東京都内

　色とりどりのスポットライトが交差するホールに、エレクトロ音楽が鳴る。リズミカルな電子音に、風や水の音、鳥の鳴き声などが混ざり合う。不思議な浮遊感の高まりに、聴衆の体の揺れが大きくなる。

　ステージで機材を操りＤＪをしていたのは、ＡＩ研究者・アーティストの徳井直生さん（４８）。自作のリズムパターンやベースライン、自然音などを学習させたＡＩで、次々と特色ある音を生み出す。それらの音を聴きながら、徳井さんがミキサーなどを操って加工し、さらに刺激的な音を生み出す即興パフォーマンスをしている。