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「ARIFUJI WEEKENDERS」の出演者
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「ARIFUJI WEEKENDERS」の出演者
「ARIFUJI WEEKENDERS」を企画した深川浩子さん(左)と野村優太さん=大阪市内
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「ARIFUJI WEEKENDERS」を企画した深川浩子さん(左)と野村優太さん=大阪市内

 兵庫県三田市の有馬富士公園休養ゾーンに広がる大芝生広場で5月20日、音楽フェス「ARIFUJI WEEKENDERS(アリフジ ウィークエンダーズ)」が誕生する。企画したのは、同市で人気の夏フェス「ONE MUSIC CAMP(ワン ミュージック キャンプ)」を手がけるチームだ。ONE-で培ったノウハウを生かし規模を拡大。グルメ、ワークショップなども含め多彩な文化を発信する。(藤森恵一郎)

 ONE-は関西では珍しいキャンプ型フェスで、2010年、市内の山中にあるキャンプ場「三田アスレチック」で始まった。普段は大阪や東京で会社員などをしている30、40代の4人が中心となって企画。市内外のボランティアが運営を支えている。今年も8月26、27日の開催を予定する。

 初回の参加者はスタッフら関係者を除くと100人に満たなかった。アジアの新進気鋭のバンドを呼ぶなど音楽通の心を引くラインアップ、プールやアスレチックなど子連れで楽しめる環境などが年々評判を呼び、国内外のメディアが格付けした野外フェスランキングで上位に選ばれたことも。近年チケットは毎年完売し、10年目の19年には2日で延べ2600人を集めた。

 一方で人気フェスに成長したがゆえのジレンマも。開始時からのメンバーで会社員の佐藤大地さん(42)=大阪市=は「ONE-は会場の広さが限られ、お客さんをこれ以上入れられない。やりたいことはたくさんあるけど、できないことが多くなってきた」と打ち明ける。そこで、より広い会場で新しいフェスを立ち上げることに。「10年以上の間に地元の人や行政とつながりができ、自然や食など三田市の良い部分もたくさん知れた。だから、新しいフェスも三田で」と愛着を語る。

    ◇     ◇

 有馬富士公園は総面積約180ヘクタール。県内最大の都市公園だ。その中の「休養ゾーン」にある大芝生広場(約2ヘクタール)がアリフジ-の会場となる。

 市内をはじめ関西の飲食店やアクセサリーなどのショップ約50店が出店するほか、三田肉牛の生産者らでつくる三田肉流通振興協議会の協力を得て三田肉のスペシャルメニューを販売。市内の人気洋菓子店「パティスリーエン」や近くの酒蔵「狩場一酒造」(丹波篠山市)とのコラボメニューも提供する。

 ヨガ、サコッシュやキーホルダーケース作り、フィンランド発祥のスポーツ「モルック」などの体験コーナーも。休養ゾーンに併設されている、三田市在住の世界的造形作家、新宮晋の風で動く彫刻を展示した「風のミュージアム」も見どころだ。

 出演アーティストは海外でも人気の音楽ユニット「水曜日のカンパネラ」、ヒップホップグループ「スチャダラパー」、ロックバンド「OKAMOTO’S(オカモトズ)」など、主催チームがこだわった13組。大トリは川谷絵音が率いるバンド「indigo la End(インディゴ・ラ・エンド)」が飾る。

 佐藤さんは「ONEに比べ、より幅広い年齢層のお客さんに来てほしいという思いがあり、若いアーティストもかなり入れた」と狙いを語る。

 アクセスの良さも魅力だ。JR大阪駅、三ノ宮駅から新三田駅までは1時間前後。同駅徒歩1分の場所で無料のシャトルバスが発着し、約10分で会場と結ぶ。「ふらっと来られて自然も感じられる場所」と主催メンバーの野村優太さん(34)=東京都。同じくメンバーの深川浩子さん(41)=大阪市=は「暑い、しんどいというフェスのイメージを払拭したい。気軽に参加して1日遊んで、気持ち良く帰れるフェスになれば」と話す。

 入場券8500円(学割入場券7千円)はイープラスなどで販売中。

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