島サラダとベジスイーツのメニューを手にするフェアの参加者=南あわじ市八木養宜上
島サラダとベジスイーツのメニューを手にするフェアの参加者=南あわじ市八木養宜上

 淡路島産の食材だけで調理した「島サラダ」と、島内の野菜をメインに使った「ベジスイーツ」のフェアが、島内の飲食店やホテルで始まった。ベジスイーツは今季からのメニューで、新たな味に出合えそうだ。(劉 楓音)

 フェアは、南あわじ市や商工会、南淡路農業改良普及センターなどが実施。特産のタマネギだけでなく、島内で栽培されている多様な野菜をPRしようと、2019年から続けている。

 今季は、新規の8店舗を含む島内3市の21店舗が参加。農産物直売所・美菜恋来屋(みなこいこいや)(南あわじ市八木養宜(ようぎ)上)でのお披露目会には、5店が腕によりをかけた逸品を持ち寄った。

 島サラダは、焼き野菜やゆで野菜をトマトのジュレでとじた和牛のテリーヌ(同市志知、牛と米)、和洋中のソースで味付けした生パスタのサラダ(同市榎列(えなみ)小榎列、sola)などがお目見え。

 ベジスイーツには、隠し味にリコッタチーズを使ったレタスのジェラート(同市市(いち)徳長、ベトナムビストロOnion)、淡路島牛乳とミニトマトを混ぜ合わせたプリン(淡路市多賀、しぶれっと)が登場した。

 「御菓子司 栄堂」(南あわじ市市福永)の5代目・坂井春菜さん(27)は、タマネギをじっくり煮込んでペースト状にし、白あんと混ぜたようかんを開発。「タマネギの香りと和の上品な甘さを楽しめる商品に仕上がった」と自信をみせた。

 試食した管理栄養士の三宅麻里王(まりお)さん(38)=徳島市=は「近場でこんなに新鮮な食材がそろっているとは知らなかった。彩り豊かでおしゃれな上、アイデアがすごい」と感心していた。

 フェアは来年3月22日まで。参加店や各メニューの料金などは、南あわじ市の「島サラダ×ベジスイーツフェア2025」のホームページで。