ベンチプレスの国際大会に日本代表として出場した高木淳さん=洲本市役所
ベンチプレスの国際大会に日本代表として出場した高木淳さん=洲本市役所

 ベンチ台に寝た状態でバーベルを胸まで下ろしてから押し上げるベンチプレス競技の二つの国際大会に、洲本市上内膳の会社員高木淳さん(42)が初めて日本代表として出場した。そのうち世界大会では個人戦で5位、団体戦で2位の成績を収めた。「さらに競技を続けていきたい」とますます意欲を高めている。(古田真央子)

 高木さんは、小学生時代から長年バスケットボールを続けた。しかし、半月板損傷で手術を繰り返し、競技を続けることが難しくなった。そんな中、リハビリとしてトレーニングをしていた時にベンチプレスに出合い、魅力を感じてのめり込んでいった。

 34歳の時、初めて地方大会に出場。そこで1位になり、競技を続けようと決めた。

 トレーニングは毎日。自身も認めるほどストイックで、用事がない限り毎日2、3時間鍛錬する。

 成果は実り、今年1月、40~49歳を対象にした「マスターズ1」の83キロ級の選手として出場した全国大会で3位に。日本代表に選ばれた。

 今月20日、高木さんは同市本町3の洲本市役所を訪れ、2大会の結果を報告した。

 5月にノルウェーで開かれた世界大会では、175キロを持ち上げて5位に入った。各国出場選手のポイントの合計で決まる団体戦では2位に入った。

 7月には、姫路市でアジアやアフリカ勢が集まる国際大会に出場。175キロを上げて見事1位に輝いた。

 「世界大会では自己ベストを出し切れなかった。悔しい」と振り返る高木さん。「来年1月にまた日本代表を決める大会がある。再び出たい」と目標を新たにした。