修斗世界ウエルター級暫定王者のベルトを肩にかける住村竜市朗さん=淡路市志筑新浜
修斗世界ウエルター級暫定王者のベルトを肩にかける住村竜市朗さん=淡路市志筑新浜

 淡路市スポーツ親善大使で格闘家の住村竜市朗さん(39)が、総合格闘技団体「修斗」の世界ウエルター級暫定王者決定戦に出場し、判定で勝利した。正規王者が離脱しているため「暫定」となったが、2017年の「DEEP(ディープ)」、23年の「パンクラス」での勝利に続く王座獲得で、国内の主要3団体を制した。住村さんは「勢いに乗って正規王者を倒し、完璧な3冠を果たしたい」と意気込む。(内田世紀)

 志筑小学校時代にサッカーを始め、一宮中では県ベスト8に貢献した。淡路高でも続けたが、次第に筋力トレーニングに没頭。パンチ、キックなどの打撃や寝技、関節技などを駆使する総合格闘技に引かれるようになった。

 21歳の時、洲本市の格闘技ジムに入門。修斗のアマチュア大会で全国優勝し、23歳でプロに転向した。

 プロになってからはディープに主戦場を移し、17年7月に王座を奪取。拠点を東京に移し、国内最高峰の格闘技イベント「RIZIN(ライジン)」にも4回参戦した。

 23年、パンクラスに移籍し、ウエルター級王者になった。「3団体制覇を目指す」と昨年、修斗へ戦いの場を移した。

 修斗では、同級のブラジル人正規王者がけがで出場していない中、7月21日に東京であった暫定王者決定戦に出場した。「格下の相手に油断した」と思わぬ苦戦を強いられたが「気合と根性で踏ん張った」。5分5ラウンドを戦いきり、全会一致の判定で勝利を手にした。

 次戦は秋ごろ、正規王者との王座統一戦を予定する。住村さんは「相手はかなり強いが、しっかり勝つ。応援してくれた古里に恩返しができるよう、力を振り絞る」と決意を込めた。