波打ち際に放たれ、淡い青色に光るウミホタル=淡路市尾崎
波打ち際に放たれ、淡い青色に光るウミホタル=淡路市尾崎

 夜の海で青く輝くウミホタルの観察を楽しむイベントが、兵庫県淡路市尾崎の尾崎海水浴場で開かれている。島内外から家族連れらが参加し、青く淡い光が波打ち際で無数にきらめく幻想的な光景に目を輝かせている。

 ウミホタルは体長約3ミリの甲殻類。刺激を受けると体から出る物質に海水が反応し、青白い光を放つ。

 イベントは、島内で心身の健康をテーマにした体験プログラムなどを展開する「スマイルリボン」(淡路市室津)が毎年7~9月の期間限定で開催。大阪・関西万博に合わせた「AWAJI島博」の体験コンテンツでもある。

 今月20日にあった観察会には、島内や神戸市、滋賀県などから約30人が集まった。同団体の竹谷富士子代表(57)が、紙芝居などを使ってウミホタルの生態について説明した後、参加者は小瓶に入ったウミホタルを虫眼鏡などを使って観察した。

 その後、参加者は海へ。同団体メンバーの村上真さん(57)が集めたウミホタルを波打ち際に勢いよくまいたり、波に向かって流したりすると、青い光が一斉に広がり、子どもたちが歓声を上げた。

 神戸市西区から家族や友人と訪れた小学3年の男児(8)は「初めて見た。勢いよくまいた時に一面が青い光になって、とてもきれいだった」と笑顔。兄で小6年の男児(11)は「青く光るウミホタルが天の川のようだった。また来たい」と声を弾ませた。

 イベントは9月27日まで開催。要予約。対象は小学生以上75歳以下。参加料は大人500円、高校生以下は無料だが、別に参加者が自分で決めた金額をチップとして支払う。予約は淡路島観光協会のホームページか、同団体の公式ラインから。同団体の竹谷さんTEL090・3706・0953(荻野俊太郎)