昨秋の啓発キャンペーンで、自転車盗の被害防止を呼びかける明石清水高校の生徒会メンバーら=明石清水高校
昨秋の啓発キャンペーンで、自転車盗の被害防止を呼びかける明石清水高校の生徒会メンバーら=明石清水高校

 明石市内で2025年に発生した自転車の盗難被害が489件に上り、前年を66件上回った。小学生から大学生までの若年層の被害が半数を超えており、明石署は若い世代を対象にした啓発キャンペーンなどを通じて、注意を呼びかけている。

 同署によると、市内での被害はコロナ禍の20年、21年は300件を下回ったが、23年は516件と4年ぶりに500件を超えた。24年は423件に減ったが、25年は再び増加した。

 25年は、被害に遭った自転車の75%が無施錠だった。自転車が置かれていた場所は、一般住宅(一戸建て住宅、中高層のマンションを含む)が198件と突出して多い。続いて駅100件、商業施設等94件-と続いた。

 また、習い事や通学などで自転車を使う機会の多い児童生徒、学生の被害が顕著で、半数以上の264件に上った。内訳は小学生21件▽中学生81件▽高校生106件▽大学生49件▽専門学生など7件-だった。

 こうした状況を受け、同署は若年層の防犯意識向上を目指し、昨年は明石清水高校など市内九つの高校で啓発キャンペーンを実施。署員らが生徒会役員の生徒らと協力し、登校してきた生徒らにチラシを配布しながら注意を促した。

 同署の担当者は「自分の家だからといって安心せず、きちんと鍵をかけることが大切。備え付けの鍵に加え、ワイヤ錠など二つの鍵をかけるダブルロックも有効な手段の一つだ」と対策を呼びかけている。(新田欧介)