5月。県立明石公園にさわやかな青空と新緑が広がり、2基の3層櫓(やぐら)と土塀の白壁がいっそう映える。明石城跡が阪神・淡路大震災での被災、復旧を経て国史跡指定が決まったのは、2004年のこの時期だった。被災したまちのシンボルは、後世に文化財として残せるかどうかの「危機」に直面したが、異例ずくめの復旧により守られた。震災から30年。当時を知る人らの証言から、その軌跡をたどる。(森 信弘)
5月。県立明石公園にさわやかな青空と新緑が広がり、2基の3層櫓(やぐら)と土塀の白壁がいっそう映える。明石城跡が阪神・淡路大震災での被災、復旧を経て国史跡指定が決まったのは、2004年のこの時期だった。被災したまちのシンボルは、後世に文化財として残せるかどうかの「危機」に直面したが、異例ずくめの復旧により守られた。震災から30年。当時を知る人らの証言から、その軌跡をたどる。(森 信弘)