避難所での生活について楽しみながら学ぶ企画が20日、高丘西幼稚園(明石市大久保町高丘7)であった。明石工業高等専門学校の学生でつくる明石高専防災団「D-PRO(ディープロ)135°」が指導。園児たちは新聞紙のスリッパ作りや、段ボールを使った遊びを通して、自分たちにできることを知った。(森 信弘)
防災団は約70人が所属する。大半が防災士の資格を持っており、中学校などで防災意識を育む活動を続けている。同園はこれまで同高専と交流があり、今回は防災の企画を依頼した。
夏休み中の1、3年の4人と顧問の松宮篤教授が訪問。全園児による避難訓練に続いて年中、年長組の約40人を前に、この日のために考えた紙芝居を披露した。避難所で寒がっている高齢の女性に女の子が新聞紙を使ってスリッパを作るストーリーで、防災団部長の西田美野里さん(17)=3年=は「自分たちが避難所にいたら、作ってあげて」と呼びかけた。