■東洋大姫路7-6報徳 今大会屈指の右腕、東洋大姫路の木下に10安打を浴びせて反撃した報徳。中でも1番中谷が3安打3打点と気を吐いた。二回は勝ち越し打、四回は同点三塁打、六回には1点差に追い上げるタイムリーと、勝負強さを発揮した。 木下を「兵庫の中で一番いい投手」と評価。「低めの直球を武器にしていたので、それを狙おうと思った」との対策が的中した。 今大会の前半は代打用員としてベンチスタートだった。しかし5回戦から切り込み隊長役を任され、3試合連続安打をマーク。この日も役割をしっかり果たした。 「負けたのは悔しい」と肩を落とす。それでも「打撃投手として何百球も投げてくれたチームメートに、最後に恩返しができた」と話した。(津谷治英)■新チームで悔しさ晴らす 報徳・藤本碧空(そら)三塁手(二塁打を含む2安打の2年生) 「相手投手は球が走っていたので無理をせず流し打ちを心がけ、外角の直球をうまく捉えられた。3年生と甲子園に行きたかったが果たせなかった。新チームで悔しさを晴らす」■浮いた変化球打たれた 報徳・岡田壮真投手(背番号1。六回途中で降板し) 「浮いた変化球を絶対に見逃してくれなかった。経験豊富な投手がおらず、自分が柱になろうと秋から一番やってきた。直球で空振りが取れるようになったが連打を食らって悔しい」■精神的な強さが粘りに 報徳・大角健二監督(連覇ならずも九回に逆転機を築き) 「離されても食らいつき、最後は奇跡を信じるしかなかったが頼もしかった。ベンチでも『甲子園行けるぞ』という声がずっと出ていた。精神的な強さがこの粘りにつながったと思う」【高校野球特集ページ】こちら【選手名鑑ページ】こちら