■県芦屋4ー2姫路別所・太子・夢前 3校連合チームを組んだ姫路別所・太子・夢前は、県芦屋にあと一歩まで迫った。3点を追う九回に1点を返し、なおも2死二、三塁。一打同点の好機で3番神戸(姫路別所)が放った大飛球は、右翼手の好捕に阻まれた。「他校の選手と協力できるのは楽しかった。だからこそ、最後は外野の頭を越したかった」。背番号2は一塁ベース近くで膝から崩れ落ちた。 5月下旬から3校での活動が始まった。全選手が集まれるのは週1、2回。大谷主将(姫路別所)は「野手同士の連係が難しかったが、よりコミュニケーションを取ることを心がけた」と話す。 試合では息の合ったプレーも随所に見せた。先発萩原(夢前)を中心に四回まで5安打1失点に抑え、五回は中堅手の池田(夢前)が本塁への好返球で失点を阻止。守備陣は八回途中まで無失策を続けた。 2安打と打線をけん引した8番大谷主将は「(姫路別所は)3年生が2人でさみしい思いもあった。目標の1勝に届かず悔しさはあるが、他のチームではできない経験だった」と声を詰まらせた。(千葉翔大)【兵庫大会特集ページ】試合速報や勝ち上がり表、写真集