初めて勤めたのが淡路島の高校で、洲本市には4年間住んだ。短歌を始めたのもこの頃だ。創造性豊かで、文武両道な生徒たち。先輩の先生方にも非常にお世話になった。勤務していた時に野球部がセンバツへ出場したことも懐かしい。校舎から海は見えないが、三熊山を越えた向こうに海があること、潮の匂いがかすかにすること。島の明るさが教師になりたての頃を思い出させる。私にとって、時々訪れてはゆっくりと時間を過ごすのに淡路島は最適な場所なのだ。
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