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 小説を書いていると、その時代、その季節、登場人物たちの感情やゆくたてに夢中になってしまう。だから現実の時間は瞬く間に流れ過ぎ、お腹(なか)の虫が鳴ってハタと我を取り戻すのが日常だ。

 文章が躰(からだ)の中にあるうちは机から離れるのが惜しいような気がするけれども、ひとまず台所に入って窓を開ければ心も入れ替わる。

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2023/4/11
 

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