世界各地を旅してきた私だが、最も数多く訪れた国がパプアニューギニアである。赤道直下の南太平洋に浮かぶ世界で2番目に大きな島、その東半分を占める独立国だ。1960年代まで現代文明との接触がなく、石器時代の暮らしが残っていた地域もある。
以前は週1便、成田から首都のポートモレスビーにニューギニア航空の直行便が飛んでいて、元日本支社長と親しかったことがきっかけで旅を重ねた。何度訪れても想定外の方角からボールが飛んでくるようなカルチャーショックがあって、そこに旅の醍醐味(だいごみ)を見いだしたのだと思う。
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