コロナ禍以前は、1年のうち2、3カ月は海外を旅していた。アフリカや南太平洋など、辺境と呼ばれる地域も網羅する、私にとっての旅の原点が20代半ばで行ったアフリカのザンビアだ。
青年海外協力隊の理数科教師で赴任することになった友人に「遊びに来て」と言われ、このチャンスを逃したら一生ザンビアに行けないかもしれないと、私は慌てて計画を立てた。後に友人から「本当に来たのは由美だけだった」と言われ、多くの人は一生ザンビアに行けなくても支障はないのだと気がついた。
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