2022年はパンデミックから日常を取り戻したいという淡い期待も虚(むな)しく、ロシアとウクライナの戦争が始まってしまった。
そんななか、国連の「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)が新たな報告書を公表した。それは、気候変動がもたらす社会経済や自然環境への影響を分析するもので、干ばつ、山火事、生物多様性の崩壊、食料生産など多岐にわたる問題が列挙されている。グテレス国連事務総長は、この報告書が「人類の苦難の縮図」であるとし、気候危機の深刻さに警鐘を鳴らした。
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