「病気ばかりでいらなくなったと捨てられた猫ちゃん」…そんな投稿がX(旧Twitter)で大きな反響を呼んでいる。
投稿したのは、愛知県一宮市で保護猫活動を行う「NPO法人 hinatabocco」さん(@hinatabocco_k)。ノルウェージャンフォレストキャットの保護を報告した投稿には、「ひどい」「許せない」といった怒りの声が相次いだ。
いったい、この猫に何があったのか。詳しい経緯を聞いた。
■「こんな子はいらない」…通報で発覚した遺棄の現実
今回の猫は、過去に保護活動を通じてつながりのあった人物からの連絡で存在が明らかになったという。
「病気ばかりでこんな子はいらないと言っている人がいる。猫が心配だ」との一報だった。
現場に向かい、保護に踏み切ったが、その実態は想像を超えるものだった。
■心臓異常・腎機能低下・壊死…すぐに入院へ
保護後、動物病院で検査を行ったところ、猫は深刻な状態にあった。
・心臓の動きに異常
・腎臓機能の著しい低下
・止まらない下痢
・栄養失調
・両手足の壊死
・重度の貧血
すぐに入院が必要と判断され、現在も治療が続けられている。さらに、猫は、自分の体が入るとほとんど身動きが取れないほど狭いケージで飼育されていたという。
■「言葉にならない怒り」それでも保護を選ぶ理由
こうした状況に対し、hinataboccoさんは率直な思いを語る。
「飼い主に対しては言葉にならないくらいの怒りがあります」
しかし、その怒りをぶつけることよりも優先すべきことがあるという。
「言葉を押し殺し、保護するしか猫を助ける方法はありません。辛いところです」
現場では、同様に「病気」を理由に遺棄されたり、保健所に持ち込まれるケースが後を絶たない。
■SNSでも怒りの声「物じゃない」「捨てるなら飼うな」
投稿には、多くのユーザーから怒りや悲しみの声が寄せられた。
「物じゃなんだよ。壊れたコップを捨てるのと訳が違う」
「そんな飼い主、二度とペットを飼わないでほしい」
「保護してもらえてよかった。幸せになってほしい」
中には「ブラックリストを作るべき」といった厳しい意見も見られた。一方で、「保護されたことで安心できるはず」「どうか元気になってほしい」といった、猫の回復を願う声も多く寄せられている。
■「まだ生きたい」小さな命の叫び
hinataboccoさんは、日々の活動についてこう語る。
「まだまだ生きたいんだと叫ぶ小さな命。この子たちの声は届かないのか?毎日やりきれない気持ちで活動しています」
今回の投稿は、その“声”を少しでも多くの人に届けたいという思いから発信されたものだという。
■飼い主は選べない…だからこそ問われる責任
「猫ちゃんには飼い主は選べない。それが何より悲しい」
投稿に添えられたこの言葉は、多くの人の胸に刺さった。ペットは家族の一員であると同時に、命を預かる責任が伴う存在でもある。その重みを改めて考えさせられる出来事といえるだろう。
現在も治療が続くこの猫が、穏やかな日常を取り戻せる日が来ることを、多くの人が願っている。
(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)























