やっている仕事はせどらーだった(人間まおさん提供)
やっている仕事はせどらーだった(人間まおさん提供)

付き合い始めた彼氏の職業が得体の知れないと、「この人と付き合っていていいのかな?」と不安になることはあるでしょう。しかも普段何もしていないように見えると、さらに不安は増すばかりです。SNSで漫画を投稿している人間まおさんが描いた作品『アプリで出会った人の仕事がありえなかった話』では、そんな不思議な彼氏に困惑した女性の話が投稿されて話題となっています。

物語は、主人公・ゆみの彼氏であるハヤトが「サプライズ」と言って大きな荷物を抱えて、家に押しかけてくるところから始まります。急に「泊まる」と言われ戸惑うゆみでしたが、ハヤトが結婚を考えていることをほのめかすと、その言葉に嬉しく思うのでした。また、「一人だと寂しいから」「君の家が居心地いいから」と甘えるハヤトに母性本能をくすぐられ、そのまま同居のような日々が始まります。

ところがしばらくすると、いつも家にいるハヤトに対してゆみは、「この人は普段どんな仕事をしているんだろう…」と考え始めるのでした。勇気を出して尋ねると、ハヤトから返ってきた答えは「せどらー」という馴染みのない職業です。せどり一本で生活していると聞き、すごいと感心しながらも心配は拭えません。

そんなある日、ゆみは意を決してハヤトのアカウントを探し販売商品をのぞいてみることにます。するとそこには「一人暮らし女子のお部屋の空気」という謎の商品がずらり…。あまりの衝撃に言葉を失ってしまうのでした。同作について作者の人間まおさんに話を聞きました。

■怪しい仕事をしている人には要注意

-この漫画の構想は?

モデルとなる人物はいないのですが、たまたま友人が「セドリで稼ごうかな~」とぼやいていたのを聞いたのがきっかけで思いつきました。

ー「一人暮らし女子のお部屋の空気」を売っているオチは?

実際にそういう「空気」のようなものを売っている人がいるという話を耳にしたことがあったので、そこから着想を得ました。

ー読者へのメッセージがあれば教えてください!

「怪しいことに手を染めたり買ったりするのはやめましょう!」ということですね。気をつけていただきたいです。

(海川 まこと/漫画収集家)