千葉県市川市・本八幡エリアの地域情報アカウント「本八幡bot」(@motoyawata__bot)が2025年8月23日、不審な訪問に関する相談を受け、注意喚起の投稿を行った。内容は「カメラに映らないように移動する不審な動き」「2人組の外国人が私服姿で訪問」などで、X上でも大きな反響を呼んでいる。
■「宅配かと思ったら血の気が引いた」
相談者によると、不審な訪問があったのは8月23日16時45分頃。インターホンが鳴った際、最初は宅配業者だと思ったが、映像には制服姿ではなく私服の外国人が。「その瞬間、一気に血の気が引きました。強盗のニュースもよく見ていたので、それかと思って怖かったです」と当時を振り返る。
映像を確認すると、不自然に肩先しか映っておらず「カメラに映らないようにしていた」と感じたという。さらに向かいの家の窓ガラスの反射で、別の人物が身を潜めていることにも気づいた。
■「時間差が怖かった」日常の行動を把握されていた可能性
特に恐怖を感じたのは、訪問の30分ほど前にベランダの洗濯物を取り込んでいたこと。
「それを確認してから訪問されたようで、狙われているのではとゾッとしました」と話す。
訪問者はインターホンを2度鳴らし、最後は3回連打。その間、手元のスマホに向かって小声で話していたという。結局2人組は立ち去ったが、相談者は動けないまま、家族の帰宅を待つしかなかった。
■警察相談は「営業なら出なければ大丈夫」
最寄りの交番にも相談したが「土日は営業や勧誘が増える。出なければ大丈夫」と説明されただけだった。「今回は出た時点で終わっていたかもしれない。どのように防犯すればいいか具体的に知りたかったです」と不安を口にする。
■「必ず映像確認を」相談者が呼びかけ
今回の経験から相談者は、防犯意識を改めて強くした。
「今後は必ず映像を確認してから対応するようにします。出てしまって危ない事態になっても怖いので、催涙スプレーや代替品の準備も検討しました。過剰防衛にならない範囲で、自衛できる手段を考えていきたい」と話す。
投稿には「名乗らず要件が不明なら出る必要なし」「場合によっては強襲もあり得る。抵抗できる物を用意した方がいい」といった声も寄せられている。
■ 防犯の基本は「出ない・見せない・伝える」
専門家によれば、こうした不審な訪問に対しては、
・インターホンに出ない(居留守も可)
・記録を残す(映像や写真)
・家族や近隣、警察に共有する
が基本だという。
今回のケースは「たまたま何も起きなかった」だけかもしれない。相談者は最後にこう呼びかける。
「自分の家は大丈夫と思わず、不審な訪問は『対応しない』ことを徹底してほしいです」
(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)