公立高校一般入試の出願が2月25日から始まります。その後3月4日12:00までは志願変更の期間が設けられ、受験生を抱えるご家庭にとっては、気持ちの落ち着かない日々が続きます。今回のテーマは「志願変更」。倍率を見て志望校を変えるべきか、その判断材料について整理します。
◆志願変更のルールを確認しよう
公立一般入試では志願変更が可能ですが、自由に変更できるわけではありません。まずはルールを確認しましょう。
兵庫県公立高等学校入学者選抜要綱を基にまとめると、次の図のようになります。

重要なポイントは、複数志願選抜実施校(全日制の普通科と総合学科/学区ごとに実施)では第2志望校の志願変更は認めるが、第1志望校の変更はできないという点です。
例)【出願時】
第1志望 須磨東高校(複数志願選抜校)
第2志望 舞子高校(複数志願選抜校)
変更可能なパターンは主に次の2つです。
①第2志望のみ変更
第1志望 須磨東高校 ⇒ ×須磨友が丘高校(複数志願選抜校)
第2志望 舞子高校 ⇒ 〇神戸高塚高校(複数志願選抜校)
②第1志望を単独選抜校へ変更
第1志望 須磨東高校 ⇒ 〇神戸商業高校(単独選抜校)
第2志望 舞子高校 ⇒ 第2志望は削除
つまり、複数志願制度を利用した場合、
・第2志望を変更する
・第1志望を単独選抜校に切り替える
このどちらかに限られます。だからこそ、第1志望は出願時点で慎重に選ぶ必要があります。
◆「第1志望加算点」をどう考えるか
出願倍率を確認する際、忘れてはならないのが「第1志望加算点」です。
複数志願選抜では、第1志望校に対して一定の加算点(第1学区では25点)が与えられます。

自分にとっての第2志望が、他の人の第1志望ということがあるため、第2志望に選んだ高校の倍率の状況によっては、他の生徒の加算点を考慮しても十分合格圏内になる高校を選ぶことが必要になってきます。
「とにかく公立高校に合格したい」というご家庭の方針が明確であれば、第2志望校を変更する際に、最低2ランク下の高校で、できれば第1志望者が定員割れをしているところを選ぶというのも、現実的な選択肢の一つです。
合格確実性か、志望校へのこだわりか…。何を優先するのかは、各家庭で事前に共有しておくことが重要です。
一方で、自身の第1志望校の第1志望者が定員割れしていても、上位校から不合格者が流れてくることで、実際の競争は決して楽観視できません。
「加算点」の後押しはもちろんありますが、第2志望者数の動きもみて、試験にしっかり備える必要があります。
◆志願変更は各自インターネットで!

志願変更のルールや複数志願選抜制度を理解した上で、志望校を変更するという方は、今年度から始まった「インターネット出願システム」での手続きとなります。
校長が承認後、志願変更前の高校と変更先の高校が順に承認を進めていきます。
ただ、初年度ということもあり、学校単位で足並みをそろえて進めるケースもありますので、中学校からの連絡は必ず確認してください。
倍率が気になる時期ですが、その数字を自分で動かすことはできません。倍率に一喜一憂して安易に志望校を下げるべきかというと、私は必ずしもそうは思いません。
大切なのは、自分がその学校に行きたいという熱意です。自分の目標を大切にしながら、最後まで実力を高める努力を続けてほしいです。受験生の皆さんが今できることは、当日の点数を1点でも伸ばすための勉強に集中することです。
自信とは、「自分の努力を信じること」。
その根拠は、「これだけやった」と言える積み重ねにあります。
入試本番まで、まだ時間はあります。最後までやり切ってください。皆さんの健闘を心よりお祈りしています。
<執筆者>株式会社創造学園常務取締役・手嶋孝紀
兵庫県を中心に100教室以上を展開する株式会社創造学園の総合進学塾エディック・創造学園にて教室責任者、学区責任者、研修、教務など、あらゆる部署を歴任し、教育現場から経営まで幅広い経験を積む。現在は常務取締役として教務のみならず会社全体を統括しながらも、「教務のトップである限り現場を離れない」という信念を貫いている。どれほど多忙でも教壇に立ち、生徒と共に学ぶ姿勢を崩さない。その現場での気づきが、新しい教材や指導法の開発へとつながり、創造学園全体の教育力向上を牽引している。























