多死社会において、死をタブー視することなく自分ごと化し、今をどうよりよく生きるかを考えよう。生と死のウェルビーイングをテーマにした「Death(デス)フェス」が、4月14日の「よい死の日」に合わせて渋谷ヒカリエ(東京・渋谷)で開かれた。ポップでカラフルな現代のメメント・モリ(死を想え)を、会場を歩いて探した。
僧侶による法話や死生学など68のプログラム、時代にあった弔い方に関する情報の数々。終活には死に向かうという暗いイメージがあるが、このイベントは活気にあふれている。
ふと、会場の隅っこに展示されていた石膏(こう)マスクに目が留まる。もしやこれは……。案の定、故人の顔を型取りしたもので、その名も「デスマスク」だ。