お笑いコンビ「霜降り明星」のせいやさんは、2018年に『M-1グランプリ』に史上最年少で優勝し、活躍の場を広げてきた。24年11月に発売した初の著書「人生を変えたコント」は、高校時代のいじめ経験をもとにした「半自伝小説」で、発行部数は15万部を超えた。つらい経験から得たことや、救いとなった「お笑い」への思いなどを聞いた。
--いじめを思い出しながら物語を書くのはつらくなかったですか。
「これは僕的には明るい話というか、最後まで読むと爽快感のある話なんです。だから辛いというより、早く最後まで書きたいっていうワクワクした気持ちでした。結構重いテーマなので、最初の方を読んだ読者から『悲しいです』という感想をもらうこともあるんですけど、最後にはちゃんと気持ちいい展開があるので、笑ってもらえたら」