食用油が並ぶ都内スーパーの店頭

食用油が並ぶ都内スーパーの店頭

 日々の食事に身近な食用油の価格が上昇している。原材料や物流費の高騰を受けた価格転嫁は一因だが、それだけではない。健康に配慮した高単価商品の人気や、油ハネの少なさなど機能面に磨きをかけた新商品の普及が単価を押し上げている。

 全国のスーパーなどの販売情報を集めた日経POS(販売時点情報管理)によると、9月の平均価格は448円と前年同月比で6%上昇し、5年前比では4割値上がりした。前年と比べるとオリーブオイルは価格が約2倍で、ごま油も1割上昇している。