男性用化粧水の価格が上昇している。世代を問わずに利用が広がり、べたつきを抑えたりしみを防いだりといった機能性を訴える商品が支持されている。オンライン会議が一般化し、自分の顔を見る機会が増えた。外見を意識し「自分磨き」の必要性を感じる人も増えているようだ。

 全国のスーパーやドラッグストアなどの販売データを集めた日経POS(販売時点情報管理)情報によると、9月の男性用化粧水の平均価格は1061.7円で、5年前と比べて37%上昇した。

 かつて男性向けのスキンケア商品といえば、ひげそり後の肌荒れを防ぐ「アフターシェーブ」が代名詞だった。今は違う。ドラッグストアなどの店頭には「うるおい・ハリ与える」「高保湿」といった機能を強調する商品が並ぶ。