ヤマモトマサアキ・画
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  第三章 行き違う人々(九十八)

 国境越えまでに打ち取った敵兵は、三千もの数に上った。敵軍の隊列から離脱する者、逃亡する者はそれら死者よりもはるかに多く、織田軍が敦賀まで追い込んだ時には、朝倉軍はほぼ壊滅していた。