かつて三線軌条だった小田原-入生田間には、撤去された3本目の線路の跡が残る(左側レールの外側。内側にあるのは脱線防止ガード)
 かつて三線軌条だった小田原-入生田間には、撤去された3本目の線路の跡が残る(左側レールの外側。内側にあるのは脱線防止ガード)

 「残暑」どころか「猛暑」が続いた8月の末、家族連れやインバウンドの観光客でにぎわう箱根の玄関口・箱根湯本温泉の近くにある「神奈川県立生命の星・地球博物館」(小田原市入生田)で、「日本地図学会」の定期大会が開かれ、末席に参加した。地図や測量の研究者、地理教師の卵たちも集まるこの催し。地図好きは鉄道好きとも重なるようで、鉄道関連の著書多数という尊敬する大先生も登壇され、火山防災に役立つ最新の地図づくりから空想地図の楽しい意義づけまで、休憩中の雑談も盛り上がった。