関西ではご存知の方が少ないかもしれないが、ファゴット奏者の堂阪清高さんが先月24日に逝かれた。享年76歳。半世紀にわたって東京都交響楽団の首席奏者をされていたが、1970年代終わり頃からオリジナル楽器も始められ、バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)の通奏低音として幾度となく神戸松蔭女子学院大学で演奏し、きっと色々な飲み屋にも出没しただろうから、顔をお覚えの方もおられるに違いない。通奏低音を一緒に弾いたのはBCJが始まる少し前の1979年か80年ごろ、以来40年近くにわたって共に弾き、またオーケストラ・リベラ・クラシカのメンバーとして吹いていただいた。