大津秀一医師
 大津秀一医師

 痛みやつらさを和らげる緩和ケアは、がんに対しては浸透しているが、腎不全は置き去りにされてきた。透析を続ける患者からは「がん以外は差別されてきたのではないか」と悲痛な声も漏れる。腎不全患者への緩和ケア普及に向け、日本透析医学会など3学会が医療従事者向けのガイダンスを作成した。専門家はこれを機に、さまざまな病気の緩和ケアに光が当たることを願う。