米アンソロピックとAIモデル「クロード・ミュトス」のロゴ(ゲッティ=共同)
 米アンソロピックとAIモデル「クロード・ミュトス」のロゴ(ゲッティ=共同)

 片山さつき金融担当相は2日、米新興企業アンソロピックが開発した最新の人工知能(AI)「クロード・ミュトス」の利用権が、一部の国内金融機関に付与されたと明らかにした。三菱UFJ銀行など大手銀行が対象とみられる。AIを悪用した金融機関へのサイバー攻撃への懸念が広がっており、ミュトスを利用することで対処法を検討する。

 片山氏は「新たな知見を得て、防御法を編み出せることは喜ばしい」と述べた。先端AIの利用権を巡っては「チャットGPT」を手がける米オープンAIも金融機関への付与を発表している。

 ミュトスはシステムの脆弱性を見つけ出す能力が飛躍的に向上したと指摘されている。国の安全保障などに深刻な影響を及ぼすリスクがあり、米国の通信や金融といった社会インフラを担う一部の巨大企業に限定で提供してきた。活用できれば既存システムの不具合を洗い出し、攻撃への備えを強化できる利点もある。