中国青海省西寧市の野生動物園で脱走後に保護されたユキヒョウ=26日(同動物園の微信(ウィーチャット)公式アカウントから・共同)
 中国青海省西寧市の野生動物園で脱走後に保護されたユキヒョウ=26日(同動物園の微信(ウィーチャット)公式アカウントから・共同)

 【北京共同】中国青海省の省都西寧市の野生動物園で26日、絶滅危惧種ユキヒョウ1頭が飼育小屋から脱走した。同動物園が発表した。16歳の雌で人間では約80歳に相当する。動物園は当初、脱走を発表していなかった。

 動物園は同市の人気観光地、青海省博物館から約2キロの中心部にある。26日朝に職員がユキヒョウがいないことに気づいた。観光客を避難させ、動物園は閉園となった。消防や公安当局が捜索し、26日夜に園内で無事に保護された。動物園は「観光客にご不便をおかけし、おわび申し上げる」とコメントした。

 動物園は26日昼過ぎに閉園を発表したが、理由を工事だと説明し、ユキヒョウの脱走に触れていなかった。夕方の発表で逃亡したことを明らかにした。動物園は発表文で「ユキヒョウは警戒心が強く、隠れるのが得意なので捜索に困難が生じている」と説明した。