国内では日々多くの遺跡が発掘されており、その様子をテレビや新聞、現地説明会等で見た方も多いのではないでしょうか。文化庁の「令和6年度埋蔵文化財関係統計資料」(令和7年3月)によると、2023(令和5)年度には全国で約1万8300件の発掘調査が行われています。約96%が開発事業に伴う緊急発掘調査で、そのうち「遺跡発掘」のイメージがある本発掘調査(全面調査)は約3200件、その調査費用は発掘調査全体の約9割にあたります。そのうち543件は道路建設に伴う調査です。また、公共事業に伴うものは1265件で本発掘調査の約4割を占めます。