関学高アメリカンフットボール部を通算29年率い、5度の高校日本一に導いた中尾昌治監督(59)が3月末で退任することが3日、分かった。後任には現顧問の前田秀樹さん(52)が就き、中尾監督は総監督となる。
西宮市出身の中尾監督は関学高2、3年時に全国高校選手権決勝「クリスマスボウル」を制し、日本一に2年連続で輝いた。関学大では1年からRBで出場し全日本大学選手権決勝「甲子園ボウル」制覇を2度経験した。
卒業後は銀行勤務を経て、1994年春に関学高に地歴科教員として赴任。アメフト部の指導にあたり、監督初年の95年にクリスマスボウル優勝を飾ると、2003、04、14、15年にも高校日本一を達成した。
中尾さんは取材に対し、「(7月に)還暦を迎えるのを区切りとした。総監督として生徒の指導は続けるが、前田氏やコーチ、スタッフのアドバイザー的な立場となる」と話した。
前田さんは大阪の私立高槻高教頭から23年春に母校関学高の国語科教員に転じ、アメフト部顧問を務めている。(初鹿野俊)